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Chinami Hashimoto
- 橋本 千菜美 -
本展覧会によせて
竹籠は、ずいぶん昔から日本人の暮らしの中で様々な役割を担ってきた。
それは家と共に時を刻み、そこにある空気をまとい生活をしている。
ものを収納する籠、 花を飾る籠、 灯りを灯す籠。
一方で、目に見えない役割があることに気がついた。
空間を区別すること、 花の居場所となること、 灯りを内に籠め、周りの空間へとやわらかく広げること。
竹のしなりはそこにある空間を広々と包み込むと同時に、外へ外へと張り出し、風にリズムを生み出す。
竹林から竹を切り出し、ヒゴに割き編んだかたちは、
ここにある空気が籠もるための籠として、
そしてこの空間を広げるための籠として、
どんな風を生み出す籠になるのだろうか。
本展覧会 作品展示風景
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