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Taishi Takemoto

- 武本 大志 -

本展覧会によせて

古来から仏像造像技法として伝わる乾漆技法を用い「妖怪」をテーマとして制作を行っている。乾漆技法は生漆と土の粉末を混ぜ合わせたペースト状のものを麻布に塗り石膏などの型に貼り込み積層する張り子のような技法である。少しずつ削りながら形を仕上げるこの技法は地道ではあるが、他に替えがたい漆の素材感に私は魅了されている。「妖怪」をテーマとする事は、得体の知れない存在を具現化するという試みである。形が不確定であるから自由に創作できるが、その分制作者の技量が問われるテーマである。「妖怪」をテーマとして制作を始めて10年が経つが未だに私のこころを惹きつける。

本展覧会 作品展示風景

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